Dropbox Dash チームメンバー向けオンボーディングガイド
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Dash とは
Dropbox Dash は、AI を活用したユニバーサル検索と整理機能に、あらゆるコンテンツへのアクセス制御機能を組み合わせたツールです。Dash を日常的に使用するアプリと連携させることで、会社の情報を一元管理するハブを作成できます。強力なアクセス権限管理機能により、Dash の内外を問わず、会社のコンテンツを適切なユーザーのみが閲覧できるようになります。
ユニバーサル検索をはじめ、AI を活用したインサイト生成、情報収集機能を備えた Dash を活用すると、作業ファイルの検索はもちろん、整理や共有、安全対策にいたるまですべてを容易に行えます。
Dash は高度なアクセス制御機能と検索機能を搭載。大量のコンテンツを扱う企業や、機密情報の保護を重視する企業など、あらゆる規模の企業をサポートします。
Dash の利用を始める方法
管理者から、Dash に参加するための専用リンクが記載された招待メールが届きます。
管理者からのメールを開き、[招待を承諾する]をクリックします。
Dropbox Dash のログイン専用ページにリダイレクトされます。
仕事用のメールアドレスと Dropbox の認証情報を使用してログインします。Dropbox アカウントをお持ちでない場合は、アカウント作成を促すメッセージが表示されます。
ツールとアプリを追加する
Dash にログインすると、Dash にアプリを追加するよう促すメッセージが表示されます。アプリを追加することで、Dash でこれらのアプリ上にあるドキュメント、メール、カレンダー、その他のコンテンツ全体を検索できるようになります。
必要なアプリを追加できない場合は、管理者にお問い合わせください。
管理者が追加したアプリ
組織の管理者が追加したアプリがすでに表示されていることがあります。管理者が追加したアプリはログイン後すぐに利用でき、アクセス権があるコンテンツの検索や閲覧を Dash で直接行えます。
よく追加されるアプリの例:
Google ドライブ:アクセス権限のあるコンテンツを検索して閲覧できます。
Microsoft 365:Outlook、Teams、SharePoint、OneDrive などのアプリ上にあるコンテンツを検索して閲覧できます。
メンバーが追加したアプリ
管理者が追加したアプリの他にも、普段の業務で使用するさまざまなアプリを追加して、Dash の利便性を向上できます。たとえば、Asana を追加すると、共有されたタスクやプロジェクトを検索して、チームのワークフローを把握できます。
アプリを最大限に活用する
追加するアプリの数が多ければ多いほど、結果と回答の質が向上します。追加したアプリ上にあるすべてのコンテンツを Dash がインデックス登録することで、包括的で迅速な検索が可能になります。管理者が追加したアプリと自分で追加したアプリの両方を使用することで、普段の業務で使用するあらゆるコンテンツに Dropbox Dash からアクセスできるようになります。
アプリを追加するには
Dash の利用開始を準備する際、利用可能なアプリ一覧が表示されます。
追加するアプリの横にある[+](プラス記号)をクリックします。
追加すると、これらのアプリは Dash の検索機能と連携し、ファイルやメッセージなどのコンテンツを検索できるようになります。
Dash 利用開始の準備が完了したら、左側のサイドバーで [アプリ] をクリックすると、さらにアプリを追加できます。
検索ツールを使ってみる
Dash にアプリを追加する方法を理解したら、次に Dropbox Dash の核となる検索機能について学びましょう。
1. まずは検索バーにキーワードを入力しましょう。Dash では、ファイルのタイトルもファイル内のコンテンツも検索できます。Word や Google ドキュメント、PDF、プレゼンテーション、その他の一般的な形式のファイルを検索でき、検索結果の関連性が向上します。
2. Dash はユーザーによるコンテンツの操作(レビューや編集など)も考慮して、検索結果をカスタマイズします。追加したアプリと Dash で利用可能なコンテンツによって表示される結果は異なる場合があります。
3. キーワードを入力すると、Dash はアプリ全体を検索し、一致するコンテンツのプレビューを表示します。 Enter キーを押すと、検索結果の完全なリストが表示されます。
4. 検索結果の上部にあるフィルターを使用すると、特定のアプリ(Google ドキュメント、Outlook など)別に結果を並べ替えることも可能です。
タイプアヘッドを使用して、検索結果を絞り込むこともできます。利用可能なタイプアヘッドの種類は以下のとおりです。
from: 特定の人から受信したファイルやメッセージを検索できます。
in: 特定のアプリ内のみを検索するのに役立ちます。
time: 特定の期間内に限定して検索できます。
type: 特定のファイルの種類(ドキュメント、スプレッドシート、メールなど)を指定して検索できます。
Dash はこれらのフィルターを検索結果に自動的に適用し、一貫したユーザー体験を実現します。
キーワード入力中に結果の候補が自動的に表示されるため、お探しの情報をすばやく簡単に見つけることができます。
注:Dropbox Dash ブラウザ拡張機能がインストールされている場合は、Google Chrome と Microsoft Edge のアドレスバーに「ds」と入力してスペースキーを押すと、「Dropbox Dash |」とアドレスバーに表示され、クエリを引き続き入力して検索を開始できます。
ドキュメントの要約と質問回答
お目当てのドキュメントを見つけたら、特定の情報を検索したり、共有したりできます。一部の検索結果には、ファイル名の横にきらめきマークが表示されます。これは、Dash がドキュメントから関連情報を抽出して、質問に迅速に回答できることを意味します。このような関連情報を利用することで、手間や時間を省けます。
注:現在、要約機能は単一のドキュメントのみに対応しています。
要約ツールで表示された情報に加え、その他の関連情報が必要な場合は、[新しい質問をする]をクリックすると、ドキュメント内の情報に基づき、追加の質問をすることができます。
要約ツールや質問回答ツールを使用するメリット
時間の節約:Dash がファイルに関する質問を直接回答してくれるので、ファイルの内容すべてに目を通さずに済みます。
回答の質の向上:Dash は、ユーザーとのやり取りから学習し、ファイルからの回答精度を徐々に向上させるため、利用時間の経過とともに回答の質が上がります。
Dropbox Dash の回答機能を使用する
Dropbox Dash では、検索した内容に関連する情報を簡単に参照できるよう、結果画面に「回答」として表示します。Dash で回答を参照するには、次の 2 つの方法があります。
キーワードだけではなく、質問形式で入力する:Dash はコンテンツ全体から質問への回答を探し、最適な回答と情報源を表示します。そのため、必要に応じて確認したり、他の情報を探したりすることもできます。
キーワードで検索して、おすすめの質問と回答を確認する:たとえば「会社の計画」と検索した場合、Dash は回答機能を使ってさらに詳しい情報を提供してくれます。「会社の計画のタイムラインはどのように設定されていますか?」や「会社の計画の目標は何ですか?」といった関連する質問と回答を Dash が提案してくれます。
回答は、dash.ai(ブラウザ版)では検索結果の上のセクションに、Dash デスクトップ アプリでは検索結果の右側のパネルに表示されます。回答の生成に使用された情報源は、dash.ai では回答の横にある情報源に、Dash デスクトップ アプリでは回答の下に表示されます。
Dropbox Dash のスタート ページを使用する
スタート ページは、Dropbox Dash を使用する際に主に使用する画面です。最近使ったファイル、今後のイベント、アクティビティ、スタックなど、普段の業務に必要な情報をすべて一目で確認できます。
Dropbox Dash でアクティビティフィードを使用する
アクティビティ フィードでは、仕事に関連する最近のアクティビティや更新情報を常に把握できます。アプリの変更をすべてここで確認できるので、更新の追跡やアクションの実行のためにアプリを切り替える必要はありません。アクティビティ フィードには以下のような内容が表示されます。
ドキュメントの更新:アクセス権が付与されているドキュメントやスタックに加えられた変更内容
チームアクティビティ:共有コンテンツにチームメンバーが加えた変更内容
新規追加:アプリから最近作成されたファイルまたはプロジェクト
追加するアプリの数が多ければ多いほど、より包括的で優れた内容をフィードに表示することができます。フィードの内容は時系列で表示され、直近の更新が一番上に表示されます。フィードには以下のような内容が表示されます。
最終更新者
更新されたコンテンツを開くための直接リンク
更新元アプリ(Google ドキュメントや Outlook など)
最終更新日時
スタックを使用して作業を整理する方法
Dash では、情報やファイルを「スタック」という意味のある束にまとめて整理整頓することができます。Dash チームが事前に作成したスタックを閲覧できるか試してみましょう。
Dash スタートページ左側のサイドバーから[スタック]をクリックします。
[Dash スタートガイド]スタックをクリックすると、Dash を最大限に活用するために役立つドキュメントが表示されます。
スタックは、ドキュメント、メール、リンクを一箇所で整理でき、チーム間での共同作業をより効率的に行えます。また独自のスタックを作成してリンク、ドキュメント、その他の情報を収集することで、Dash から簡単にアクセスできるようになります。
スタックを作成するには
スタックのメイン画面から[スタックを作成]をクリックします。
スタックにわかりやすい名前を付けます(例:「マーケティングプロジェクト」や「クライアントのオンボーディング」など)
キーワードを入力するか、検索結果からリンクをコピーして貼り付け、スタックにコンテンツを追加します。なお、追加できるアイテムの候補を Dash が提案してくれることがあります。+(追加記号)をクリックすると、候補をスタックに追加できます。
スタックの作成が完了したら、これをチームと共有したり、ダッシュボード上部に固定したりすると、お目当てのスタックにすばやくアクセスできます。
質問・文書作成ツールを使う
Dropbox Dash には、生産性を高め、効率的なコンテンツ作成を実現する強力な AI ツールを搭載しています。このツールには、ワークフローの異なる側面をサポートするように設計された 質問回答と文書作成の2つの機能が備わっています。質問回答機能では、コンテンツに関する質問回答、要約、データ抽出をサポートします。文書作成機能では、下書き作成やコンテンツ編集に重点を置き、ユーザーのコンテンツ作成をサポートします。
Dash でできること、できないこと
できること:
質問回答機能を使用して質問に答え、ドキュメントに関する情報(インサイト)を収集する
文書作成機能を使用してコンテンツ作成を効率化し、さまざまな種類のコンテンツを生成する
ドキュメントやメールの内容を要約する
プリセットのトーンや会社のトーンを使って、ブランド イメージを反映したコンテンツを作成する
カスタムの書き方やテンプレートを作成してコンテンツをパーソナライズし、常に自分らしさを表現する
できないこと:
ユーザーの権限外のタスクを実行する
追加されていないアプリのコンテンツにアクセスする
アップロードしたソース ファイルを共有する
スプレッドシートを要約する
デスクトップ版 Dropbox Dash をダウンロードする
Dropbox Dash デスクトップ アプリをダウンロードするには
Dash 利用開始の準備プロセスで、[デスクトップ アプリをダウンロード] をクリックします。
ダウンロード専用ページにリダイレクトされます。表示されたページでお使いのオペレーティング システム(Windows または Mac)に適したバージョンを選択します。
デスクトップデバイスの種類に応じて、以下の手順でインストールしてください。
Windows の場合:.exe ファイルをダブルクリックし、画面の指示に従います。
Mac の場合:.dmg ファイルを開き、Dash アイコンを「アプリケーション」フォルダにドラッグします。
インストールが完了したらアプリを開き、Dropbox の認証情報でログインします。Dash は自動的にローカル ファイルのインデックス作成を開始します。
Windows では Control + E、Mac では Command + E を押すと、Dash アプリが起動します。
これで、クラウド上にあるアプリとデスクトップ上にあるファイルを 1 か所で検索できるようになりました。
注:
Dropbox Dash の利用を始めたら、デスクトップアプリのファイルを開くのに、以下の 2 つのうちいずれかの方法を選べます。
デスクトップに Zoom、Microsoft Word、Excel、PowerPoint のアプリがインストールされている場合は、これらのアプリでファイルを開くことができます。
Dropbox Dash デスクトップ アプリの左下にあるアバターをクリックします。
[設定]をクリックします。
下にスクロールして「設定」セクションを表示します。
[デスクトップアプリでファイルを開く]にチェックを入れます。
2 つ目の方法として、Dash がローカル ファイルを検索してデスクトップ アプリで開くことも可能です。
[設定]をクリックします。
「ローカル ファイル」タブに移動します。
[Dash がローカルファイルを検索できるようにする]にチェックを入れます。
ヒント:ファイルを検索するときは、ローカルファイルフィルターを適用すると、ファイル(ダウンロードした Dropbox ファイルを含む)がそれぞれのデスクトップ アプリで開くようになります。
Dash モバイルアプリをダウンロードする
Android および iOS デバイスで Dropbox Dash モバイル アプリを利用すると、Dash アクティビティ フィードの表示やスタックの閲覧、コンテンツに関する検索や質問をモバイル端末でも行えます。
Dash モバイル アプリをインストールするには
モバイル デバイスが Dash モバイル アプリのシステム要件を満たしていることを確認します。
Google Play ストア(Android)または App Store(iOS)を開きます。
Dropbox Dash を検索します。
アプリをインストールします。
Dropbox Dash モバイル アプリを開きます。
Dropbox Dash アカウントの認証情報でログインします。
Dropbox Dash モバイル アプリをインストールすると、最近のアクティビティを閲覧したり、検索バーをタップしてコンテンツの検索や質問を開始したり、スタックにアクセスしたりできるようになります。
Chrome または Microsoft Edge 用の Dropbox Dash ブラウザ拡張機能をダウンロードする
さらに利便性を高めるために、 Dropbox Dash では Chrome と Microsoft Edge の両方でブラウザ拡張機能を提供しています。 Dash 拡張機能は、ブラウザに Dash の機能を直接統合できるため、ブラウザの画面を離れることなくコンテンツの整理や検索が可能になります。
Dash ブラウザ拡張機能をインストールすると、新しいタブからアプリのコンテンツをすばやく検索できます。
Microsoft Edgeへのインストール
Dash スタート ページで、[ダウンロード]をクリックします。
[拡張機能を追加] をクリックします。
Microsoft Edge のアドオン専用ページにリダイレクトされます。そこで、[Edge に追加]をクリックします。
確認のポップアップが表示されます。[拡張機能を追加]をクリックしてインストールを完了します。
インストール後、Edge ツールバーに Dash アイコンが表示されます。アイコンをクリックして、Dropbox の認証情報でログインすると、Edge ブラウザから直接 Dash を使用できるようになります。
新しいタブを Dash に変更するかどうかを尋ねられたら、[そのままにする]を選択します。
注:Microsoft Edge ブラウザ拡張機能が不要になった場合は、設定で無効にできます。
Google Chrome へのインストール
Dash スタート ページで、[ダウンロード]をクリックします。
[拡張機能を追加] をクリックします。
Chrome ウェブストアにリダイレクトされます。そこで、[Chrome に追加]をクリックします。
確認のポップアップが表示されます。[拡張機能を追加]をクリックしてインストールを完了します。
インストールが完了すると、Chrome ツールバーに Dash アイコンが表示されます。アイコンをクリックして、Dropbox の認証情報でログインすると、ブラウザで Dash を使用できるようになります。
新しいタブを Dash に変更するかどうかを尋ねられたら、[そのままにする]を選択します。
注:Chrome ブラウザ拡張機能が不要になった場合は、設定で無効にできます。
新しいブラウザタブを開くと、Dash が自動的に読み込まれ、ブラウザから直接アプリを検索したり、コンテンツを整理したりできるようになります。